漫画「東京BABYLON」最終回ネタバレ 結末はトラウマ級の鬱展開

2021年にアニメ化が決定したCLAMP先生の名作「東京バビロン」
まさか完結から28年経った現在にアニメ化されるとは思いませんでした。
この作品、キレイな絵柄とは裏腹に心をえぐるストーリーが多く、読んでいると結構鬱になります(;^ω^)
特にその結末は一縷の救いもなく、完結から27年経った今でも斬新なラストと言えます。
それでは東京バビロン最終回のネタバレをどうぞ。
もくじ
CLAMP作「東京BABYLON」最終回ネタバレ※鬱回注意!
星史郎と昴流の7年前の約束
桜塚星史郎の病室に訪れた昴流は、病室の扉を開けた瞬間星史郎の術の中に入る。
星史郎は7年前の賭けの決着をつけようと言うが、賭けとはいったいなんのことか分からない昴流。
そこで星史郎は昴流に7年前の記憶をよみがえらせる。
7年前、9歳の昴流は皇家12代当主の祖母に連れられ東京に修行に来ていたが、「何か」に呼ばれる気がして一人で行動し、ある桜の樹にたどりつく。
そしてその桜の上で当時18歳の星史郎は桜塚護としての仕事として年端もゆかぬ少女を殺していた。
殺しを見られた星史郎は昴流を気絶させ、どうしたものかと思案に暮れる。
目を覚ました昴流は星史郎に桜がキレイですねと話しかける。
星史郎は桜がキレイなのはその下に死体が埋まっており、その人たちの血を吸っているため桜の花びらは薄紅色を帯びているのだと話す。
それを聞いた昴流は「桜の下に埋まっている人たちは苦しくないんですか?」と星史郎に尋ねる。
意外な質問に戸惑いを見せる星史郎だが幼い昴流に賭けをしようと持ち掛ける。
星史郎は自分とは正反対な純粋な心を持つ昴流に興味を持ち、人間とモノの区別がつかない自分を変えられるかを試してみたくなったのだ。
そしてその時まで見逃してあげると言い、昴流の両手に桜塚護の獲物であるとの印をつけ、その場を去る。
星史郎の本性
これが7年前の星史郎と昴流の出会いであった。
星史郎が暗殺集団・桜塚護の伝承者であることは知っていたが、優しい星史郎を本当の姿だと思っていた昴流はショックを受け呆然となる。
そしてこの一年で昴流を特別とは思えなかった星史郎は掛けは自分の勝ちなので今から昴流を殺すと言い、冷たい微笑みを浮かべたまま昴流の腕を折り、痛めつけていく。
昴流は涙を流しながら星史郎の名前を力なくつぶやくが、星史郎にとって昴流は特別でも何でもなく、そこらへんに落ちている小石と変わらないただのモノであった。
星史郎が昴流ににとどめを刺そうとした時、昴流の祖母の術により星史郎の術が破られ、すんでのところで昴流は命拾いをする。
空っぽになった昴流
昴流にとって「特別」だった星史郎。
しかしその星史郎が自分の事は何とも思っておらず、殺しの対象としてしか見られていないことにショックを受けた昴流は何も話さず、何も食べない状態でただ生きていた。
そんな昴流をみて、双子の姉北都は昴流がこのようになってしまったのは星史郎を近づけた自分のせいだと自分を責める。
そして桜塚護である星史郎は必ず昴流を殺しに来るが、それだけは絶対させないと決意する北都。
昴流の陰陽師服を取り出して昴流に「どうか戻って来て」と言い残し、北都は部屋を出て行き、そのまま行方知れずに。
一縷の救いもない最悪の結末…
北都が部屋を出て行ってから一ヵ月が経つが、北都の行方は分からないまま。
昴流の面倒は先代の祖母が見ているが、皇家総出で北都の行方を探しても行方が掴めないとベッドで抜け殻状態の昴流に語り掛ける。
その時、昴流にあるビジョンが流れ込んでくる。
それは北都が星史郎に殺される瞬間であった。
昴流は突如、北都の名前を叫び取り乱す。
驚いた祖母は昴流を抑えこみ落ち着けるが、それと同時に電話が鳴る。
それは北都の死を伝える電話であった…。
正気を取り戻した昴流は、今のままでは星史郎に勝てないので学校はやめると祖母に告げる。
そして「星史郎だけは自分が殺す」と悲壮な決意を昴流が口にしたところで、東京バビロンは終わりを告げる。
東京BABYLON最終回の感想:救いがなくて涙すら出ない
初めて読んだのが小学校5年生の時でしたが、一片の救いもない結末に当時少し気分が悪くなりました(;´・ω・)
あれだけ明るかった北都が星史郎に殺されたこと、そして昴流をあれだけ好きだと言っていた星史郎の姿はすべてポーズに過ぎず、星史郎が無慈悲に昴流を痛めつける姿は今でも読んでいて心が痛みます。
そして最愛の姉をこれまた最愛の星史郎に殺され、その最愛の人を殺すと誓う昴流。
これで物語終わるとかホントあり得ないです。
まぁその後昴流と星史郎の決着は次作Xに引き継がれたからいいんですけど。
色々思い出して、久々に東京バビロンもXも読み返してみたくなり、電子書籍で試し読みしてる内にすごく懐かしい気持ちになり、思わず買ってしまいましたw
この作品を知っている方(おそらく30代~40代)は懐かしむ意味で、初めての方(10代~20代)はどんな作品か知るために一度試し読みしてみてはいかがでしょうか?
⇒「東京バビロン」を試し読み (ebookjapanの「東京バビロン」作品ページへ)
東京BABYLONのその後
星史郎と昴流の因縁は未完の大作「X」で決着。
東京BABYLONのストーリー自体はこの作品で完結していますが、最終巻の最後の「ANNEX START」という話にで長した昴流の姿が描かれています。
その後の昴流と星史郎の因縁は「X」に引き継がれ、2人は地球の命運を分ける戦いに「天の龍」「地の龍」の一員として参加します。
そして2人の因縁はこの「X」で完結します。
興味がある方は「X」(1~18巻)も読まれてみてください。
ただ「X」は2002年を最後に休載されており、いつ再開するかもわかっていません。
もし読むなら結末が見れないことを覚悟して読んでくださいね(*^^*)
⇒「X」を試し読み (ebookjapanの「X」作品ページへ)
昴流と星史郎はツバサやHOLICにも登場
「ツバサ」や「HOLIC」にも昴流と星史郎は登場していますが、関係性とキャラだけで、因縁が引き継がれているのは「X」になります。
Kも再開を切望してやまない漫画です。
東京BABYLONの単行本について
もともと新書館から発行されていた全7巻の大判タイプが最初の単行本です。
(大判に関しては約30年前のものですので、もう古本屋にも置いてないかも…。)
その後文庫版が全5巻で、2013年に全3巻の愛蔵版が発行されました。
なので古本屋で探すなら、新書館の文庫版か、角川書店の愛蔵版がオススメです。
東京BABYLONのアニメ化によってXの再開もあり得るのか?
Xに関しては当時の社会情勢を鑑みて連載が難しくなったとCLAMPの4人が明かしていますが、結末は必ず書きたいとも言っているため、東京BABYLONのアニメ化をキッカケにXの再開の可能性が少し出てきたのではないかとマンガ好きKは考えております。
再開されたらASUKAを買い倒すしかない!
CLAMP先生是非お願いします。